高齢者の見守りに対する行政、自治体の取り組み│大阪府│八尾市
2022-09-29高齢化社会に向けて行政や各自治体は、老後もし一人になっても住み慣れた土地で安心して暮らすことができるように、企業と連携して見守りサービスを提供するなど様々な対策を行っています。
その中で大阪府では、行方不明高齢者の早期発見・保護への協力や見守りを行うために19の企業、団体と「大阪府高齢者にやさしい地域づくり推進協定」を締結し、行政、自治体、民間が一体となって高齢者の見守り活動に取り組んでいます。
■協定の大まかな内容
(1)行方不明高齢者等の早期発見・保護
高齢者が認知症等により行方不明になられた際の早期発見・保護を目的として、府内各市町村が構築している「SOS見守りネットワーク」に協定締結事業者の 各店舗や支店、営業所等が参画しています。
「SOS見守りネットワーク」とは高齢者が認知症等により行方不明になった際の早期発見・保護を目的とし、大阪府内すべての市町村では、事業所や住民の方などに行方不明高齢者の発見協力をお願いするネットワークが構築されています。
認知症等により高齢者が行方不明になったときに、家族等が警察署や市町村に通報(届出)すると、「見守りSOSネットワーク」に協力する関係機関にFAXや電子メールで一斉に行方不明者情報(身体的特徴や服装など)が伝えられ、行方不明高齢者の早期発見・早期保護に努めるしくみ(体制)です。
(2)認知症に対する正しい知識の普及・啓発等
認知症サポーター養成講座の受講、店頭・配達車両へのステッカー貼付、サロン(カフェ)など交流スペースの確保
(3)高齢者の見守り・安否確認等
地域における高齢者見守り・安否確認活動、買い物支援、消費者被害防止
(4)高齢者及び若年性認知症の方の雇用促進
(5)地域活動支援等
介護予防や高齢者虐待など府及び市町村の高齢者施策や地域活動支援への協力など
※締結の内容は、各事業者によって異なります。
■大阪府八尾市の行政としての取り組み
また、大阪府八尾市では何か気がかりなことを感じたら相談機関(高齢者あんしんセンター・社会福祉協議会など)に連絡するといった、地域住民が高齢者を見守って支える「高齢者見守りサポーターやお」という取り組みを行っています。
たとえばこんな気づきがあった場合に、相談機関(高齢者あんしんセンター・社会福祉協議会など)へ地域住民が連絡を入れ、高齢者が孤立しないよう支援するものです。
・郵便物や新聞が郵便受けにたまっている
・家を訪ねても顔を出してくれない
・夜になっても家に明かりがつかない
・最近、外出している姿を見かけなくなった
・庭の手入れがされなくなったり、洗濯物が干されなくなった
・家の中から高齢者を大声で怒鳴る声が聞こえる
・顔や腕などに不自然なあざが多くなった
・服装が不自然なまま外出している
・見慣れない人が家に出入りするようになった
・話をすると、知り合いがなく寂しいと悩んでいた
・最近引っ越してきたが、周囲になじめないようだ
・最近、顔色も悪く、やせてきた気がする
地域の高齢化とコロナ禍の影響もあって、近年は以前よりも住民間の接点が減り、大規模な災害が発生した場合の避難誘導も課題となっています。
そのため行政、自治体ごとに各個人へ効率的なサポートを行えるよう、ICTを活用した防災・見守りサービスや、デジタルインターフェイス以外のツールの導入にも取り組んでいます。
各自治体に設置された地域包括支援センターが提供するものから、民間企業等が提供するものまで様々なサービスがありますので、離れた場所に暮らすご家族の毎日に少しでも不安があれば、まずはご家族がお住まいの地域に設置された支援センターや自治体にご相談ください。
■まとめ
今回は大阪府の取り組みをご紹介しました。
地域住民が参加して見守りのネットワークを構築する「社会としての取り組み」は、見守りや相互支援を特別なことととらえず、まずはあいさつや気軽な声かけを行うといったことから「高齢者を孤立させない」「社会とつながる仕組みづくり」を広げていく一助になっています。
このサイトではこれからも行政、自治体、企業が提供する見守りサービスについて情報をお届けします。
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