高齢者の見守り: 地方自治体の支援策、行政の取り組みガイド│東京都世田谷区

2022-12-15

総務局人口統計課が発表している人口統計表(令和2年3月)によりますと、世田谷区は他地域から転入してきた20代から30代の単身世帯により人口が緩やかに増加しており、もともと住んでいた層の高齢化で高齢者の増加も急速に進むと予測されています。
世田谷区は23区の自治体の中で最も人口が多く、高齢者の人口も他の区と比べて多い地域です。

東京23区の人口と高齢化率.png

世田谷区は都心からも近く、二子玉川や桜新町といった住宅街、三軒茶屋や下北沢といった若者に人気のエリアを有した、住みやすい地域ランキングなどでいつも上位に入る自治体です。近年は開発が進み、緑化の推進や環境保全など、潤いのあるまちづくりにも積極的に取り組んでいます。

■ 地域包括支援センターが充実

世田谷区では28か所の「あんしんすこやかセンター(地域包括支援センター)」が運営されており、地域の高齢者だけでなく子育て世帯のサポートも充実しているため、
「その土地でずっと暮らすこと」
を目指した積極的な取り組みが行われていることがわかります。
あんしんすこやかセンターでは主に以下のサービスが受けられます。

1. 高齢者に関する様々な相談(電話、窓口、自宅訪問)
2. 障害、子育て、生活困窮等に関する相談(必要に応じて専門機関等へ連携)
3. 介護予防に関する講座(はつらつ介護予防講座、まるごと介護予防講座など)
4. 認知症に関する相談
5. 高齢者への虐待や消費者被害の防止、成年後見制度利用のための支援
6. 介護保険の相談・申請受付
7. 区の保健福祉サービスの申請受付

各サービスの詳しい内容は以下です。

・介護予防ケアマネジメント
比較的軽度の介護を必要とする方や体力の低下などで介護が必要になる心配のある高齢者の方を対象に、個別に介護予防のケアプランを作成し、生活改善のための相談や支援を行います。

・総合相談、支援
各種相談を受け付け、制度の垣根にとらわれない幅広い支援を行います。相談内容に応じて、民生・児童委員、医療機関、保健所、行政機関等と連携し、必要なサービスや制度が利用できるよう援助します。

・権利擁護
高齢者に対する虐待の防止や早期発見、権利擁護のための支援を行います。

・包括的、継続的ケアマネジメント
高齢者一人ひとりの状態の変化に対応して長期に渡り、安心して暮らして行けるよう医療機関やケアマネジャーと連携し、支援します。

・もの忘れ相談
認知症専門相談員(認知症すこやかパートナー)が中心となり、認知症に関するさまざまなご相談を行います。

・介護保険および区の保健福祉サービスの相談・申請受付
介護保険の要介護認定や高齢者への保健福祉サービスの相談や申請を行います。
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/001/004/index.html

■ 世田谷区の高齢者見守りの取り組み

地域住民や事業者、関係機関等による高齢者を見守る地域づくりを推進するとともに、身近な地区での「気づき(洗濯物が干しっぱなしになっている、新聞や郵便がたまっている 等)」を区・あんしんすこやかセンターにつなぐことで、安心・安全な地域での生活を支援します。

・高齢化福祉課による緩やかな見守り
・民生委員による早めの相談のための見守り
・安否確認による見守り
・専門職によるしっかりとした見守り
・サービスによる見守り
・地域の支えあいによる見守り
・事業者による見守り

それぞれ幅広い見守りサービスで、地域に根付いた見守りサービスを行っています。

 → 見守りサービスの種類と比較はこちら

■ 一人暮らしや高齢者のみ世帯の方へのサービス

一人で暮らす高齢者や高齢者のみの世帯への配食サービス、緊急通報用のペンダントの配布、福祉電話訪問協力員による定期的な福祉電話訪問、また住宅改修等のサービスも行っています。

・民間配食サービスの充実に向けた取組み
・地域住民の相互の助け合いの推進に向けた取組み
・救急通報システム「愛のペンダント」
・福祉電話訪問
・火災安全システムの給付
・会食サービス
・電話料金の助成

そのほかの世田谷区高齢者向けサービス一覧 https://www.caremanagement.jp/dl/dokuji_setagayaku.pdf

■まとめ

今回は東京都世田谷区の取り組みをご紹介しました。
地域住民が参加して見守りのネットワークを構築する「社会としての取り組み」は、見守りや相互支援を特別なことととらえず、まずはあいさつや気軽な声かけを行うといったことから
「高齢者を孤立させない」
「社会とつながる仕組みづくり」
を広げていく一助になっています。
今後このサイトでは行政、自治体、企業が提供する見守りサービスについて広く情報をお届けします。

高齢者と社会とのつながりを持てる社会.png

■毎日のコミュニケーションと見守り、安否確認ならカメラを使った見守りサービス「ピースアイ」がおすすめ

見守りサービス「ピースアイ」は小さなネットワークカメラとスマホアプリで毎日のご家族の様子がわかる見守りサービスです。何かあった時、様子がおかしいとき、カメラのマイクとスピーカーで双方対話が可能です。
見守るかたはスマホから声かけ、見守られるかたはカメラのマイクとスピーカーで応答。
センサーで検知した前後15秒が自動録画されるので、いざという時でも検知動画を使って病院や医師と、より正確に状況を連携することができます。クラウド録画は30日間、しかも容量無制限。
高感度CMOSセンサーで薄暗い場所でもカラーで見ることができるので、高齢ご家族と離れて暮らすかただけでなく、一人暮らしの防犯や、お子様の見守りにもご利用いただけます。

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