高齢者の住宅での事故とその対策のための見守りサービスとは

2022-11-21

■高齢者の住宅での事故

高齢者の住宅での事故による救急搬送者の数は毎年継続的に発生しています。またこれからの季節は「浴室における事故」や「お餅の誤嚥」など心配も多い季節です。
消費者庁が高齢者の不慮の事故発生状況を調べた「高齢者の不慮の事故による死因別死亡者数(3年ごとの年次推移)」によると、高齢者の不慮の事故のによる死亡者数についての死因別比較は、平成 30 年では「転倒・転落」、「誤嚥等の不慮の窒息」、「不慮の溺死及び溺水」の順に多く、これらは「交通事故」や「自然災害」による死亡者数よりも多くなっています。
平成 21 年から平成 30 年までの死亡者数の推移を見ると、「誤嚥等の不慮の窒息」は横ばいですが、「転倒・転落」、「不慮の溺死及び溺水」は増加傾向にあります。

高齢者の不慮の事故による死因別死亡者数_3年ごとの年次推移.png

東京消防庁のデータによると、自宅での転倒事故のうち、最も発生率が高い場所は「居室・寝室」で、全体のおよそ75%を占めています。
カメラやセンサーなどの見守りサービスを設置する場所として一番多いリビングは、カーペットや電源コード、新聞やチラシなど、つまずいたり滑りやすいものが床に置かれていることが多く、それも事故リスクを高める要因です。
なるべく床に物を置かない、生活動線上に電源コードを引かない、転倒したときに誰かが気づくことができる対策をとる、などで大きな事故を抑止することができます。

厚生労働省「国民生活基礎調査」(令和元年)では、高齢者の介護が必要となった原因で「骨折、転倒」の割合は多く、高齢者が転倒してとっさに受け身がとれずに、骨折や頭部外傷などの大きなケガとなったり、一人暮らしをしている状態で見守りサービスを利用していないことでケガをしたまま気づかれずに衰弱し、その結果長期入院となり筋力が衰え介護が必要な状態に繋がると考えられています。
まずはケガをしないこと、ケガをしても長期の入院に繋がらないよう、室内の整理整頓や見守りサービスを積極的に利用するなど、不測の事態を予防する心掛けが大切です。

国民生活基礎調査「高齢者の介護が必要となった主な原因」.png

■高齢者が自宅や住宅で気を付けること

転倒・転落事故が発生する際は高齢者が一人暮らしをしている場合も多く、本人だけで防ぐことが難しいため、離れて暮らす家族や親戚、近隣、地域の見守りサービスなど、高齢者の身近にいる方々が意識することでも抑止することできます。 消費者庁「みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故」では高齢者の転倒・転落事故を防止するために、以下の3つを提唱しています。
(1)生活環境を確認
高齢者の生活環境を確認し、段差など高齢者にとって危険となる箇所を減らしたり、転倒しても大ケガに至らない工夫をする。
(2)身体の状態を確認
加齢による身体機能の低下、転倒につながりやすい特定の疾患、薬の副作用による転倒の可能性など、高齢の身体の状態について確認しておく。
(3)事故時の対処方法を確認
転倒・転落事故が発生した場合に、どのような対処をしたらよいか確認しておく。

■一人暮らしの高齢者の自宅での事故やケガを抑止するには

自宅内に監視カメラを設置することに抵抗がある方も、センサーやいざという時に第三者の介入がある見守りサービスは安心して利用できるのではないでしょうか。
自宅に設置して事故を抑止する高齢者見守りサービスはセンサーだけでなく、ボタンを押すだけのものや通報で駆けつけてもらえるものなど種類も豊富です。
ただし駆けつけ型の場合は、月の回数が決まっていたり、センサーの誤作動があるなどのデメリットも。
第三者の介入による見守りサービスではなく、家族間での見守りサービスが良い場合は小型のネットワークカメラでの見守りや、アプリを使ったコミュニケーションツールでの見守りサービスがいいでしょう。

カメラで見守り.png

■浴室で使えるIoT高齢者見守りサービス

浴室での事故を防止するために、センサーで居眠りなどが検知できる浴室の見守りサービスもあります。センサーなので見られているストレスもなく、プライバシーも守られます。

・安心入浴サポート機能
リモコンに人感センサーと水位センサーを搭載、浴室のドアにドア開閉を検知するセンサーをとりつけ、組み合わせて浴室内での状態を検知するシステムとなります。
①水位が上がると入浴中と判断
②一定時間動かなければ浴室内で声がけ
③応答がなければ台所にあるリモコンに警告
④台所のリモコンから浴室のドアの開閉や人の動き、湯船に入っているかがわかる
というもの。対応給湯器であればリモコンを買い替えるだけでシステムが使えるなど設置も簡単です。

・浴室あんしん安全システム
浴室の天井に取り付けた超音波センサーによって、入浴者の頭部の位置を常時測定しています。頭が一定時間下がっているときは溺れている可能性があると判断し、音声アラームで入浴者に通知。反応がない場合は約18秒後に外部に自動で通知を出すことが可能。
2分以内に救助活動開始できれば、9割の死亡事故を防ぐことができると考えられるため、超音波センサーによって救命率を上げることができる。
また浴槽への入退浴は赤外線センサーによって検出できます。

・浴槽見守りセンサー
浴槽見守りセンサー「バスセーフ」 は入浴中の呼吸・脈拍の異変を感知し、アラーム報知でき、自動的に排水するセンサ 装置です。浴槽に設置したセンサーが呼吸・脈拍・体動を検知して異変時に報知・自動排水。
リアルタイムで呼吸・脈拍・体動を検知、マットセンサーは電気を使用していないエアー構造で安全に使えます。

■日頃から使える見守りサービス

見守りサービスは「なにかあってから始める」のではなく「なにかあったときにそのまま使える」ツールであることが大切です。
始めようと思った時が始めるとき。何かあってからの後悔は取り戻せません。日頃から手間なく、当たり前に「親子でつながる」「家族でつながる」見守りサービスを利用してみてください。

安否確認で離れていても安心.PNG

■毎日のコミュニケーションと見守り、安否確認ならカメラを使った見守りサービス「ピースアイ」がおすすめ

見守りサービス「ピースアイ」は小さなネットワークカメラとスマホアプリで毎日のご家族の様子がわかる見守りサービスです。
何かあった時、様子がおかしいとき、カメラのマイクとスピーカーで双方対話が可能です。見守るかたはスマホから声かけ、見守られるかたはカメラのマイクとスピーカーで応答。センサーで検知した前後15秒が自動録画されるので、いざという時でも検知動画を使って病院や医師と、より正確に状況を連携することができます。
高感度CMOSセンサーで薄暗い場所でもカラーで見ることができるので、高齢ご家族と離れて暮らすかただけでなく、一人暮らしの防犯や、お子様の見守りにもご利用いただけます。
生活スタイルを変えることなく、コミュニケーションで不安を軽減。億劫になりがちな電話やモバイルメッセンジャーアプリのその前に、まずは無料で使ってみてください。


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