70代、80代は秋の体調不良に注意。高齢者が季節の変わり目で気を付けること

■ 70代、80代は暑さが落ち着いてからも注意が必要

まだまだ暑い季節。お盆を過ぎてもすぐには気温は下がらず、夜も蒸し暑く寝苦しい日が続きます。
70代、80代、健康に気を付けていても暑さで体力を奪われ、体調がよくない日も多いのではないでしょうか。特に女性は年齢関係なく、季節の変わり目に体調不良を起こしやすいものです。
夏は屋内でもエアコンが効いていて涼しく、外出が多い高齢者は外と室内の急激な温度差で自律神経が乱れるケースが多いと言われています。また冷たい物ばかりを口にすると胃腸への負担が大きくなり、それによって起こる消化機能の低下も秋バテとなる一因です。

■ なぜ高齢者は季節の変わり目に体調を崩しやすいのか

春や秋など季節の変わり目に体調を崩す原因は「自律神経の乱れ」が原因といわれています。また、高齢者は基礎体力と免疫力が低下しているため体調を崩しやすく、毎日の生活でも注意が必要です。
これからの季節、気温差や暑い中での生活環境で疲れが体に出やすく「食欲不振」や「倦怠感」など、いわゆる「秋バテ」の症状が出てきます。
70代、80代の高齢者の場合、暑さや寒さを感じにくくなり体温調整をする機能が衰えてくるため、気温差が大きいと体が変化に対応できず体調を崩しやすくなるのです。

■ よく聞く「自律神経」とは

自律神経とは昼間心身の活動力を高める「交感神経」と、夜間心身をリラックスさせる「副交感神経」の２種類あります。夏、1日中冷房の効いた部屋ですごし、冷たい飲み物や食べ物を多くとっていると内臓が冷え、自律神経が乱れる原因になります。
自律神経のバランスが乱れると、食欲不振や倦怠感など体に様々な不調が現れます。自律神経のバランスを整えること、体が冷えないようにすることは体調管理を行う上で非常に重要です。
季節の変わり目は気温差が大きく体調管理は大変ですが、毎日の生活習慣を整えて体調不良を予防、改善することができます。

■ 70代、80代の方ができる季節の変わり目の体調不良予防対策

70代、80代になると、ケガを避けるため日常的にあまり大きな動きをしないよう気を付ける人は少なくありません。しかし、体に負担のないように適度に運動することは免疫力を上げるのにも効果的です。毎日の健康的な生活習慣で季節の変わり目でも体調不良を予防することができます。

・バランスの良い食事を1日3食よく噛んで食べる
・ストレッチや肩を回すなどの適度な運動をする
・高すぎない温度のお風呂にゆっくりと入浴する
・早寝早起きでしっかり睡眠時間を取る
・体温調節しやすい服を着る

食事、運動、入浴、睡眠、体温調節といった毎日の生活の中で行えることで、これからの季節の体調不良を予防してください。

■ 高齢者の体調管理は家族とのコミュニケーションが重要

たまに電話をかけても「大丈夫」「心配しないで」だけだったり、ケガをした、病気をしたなどはすべて事後報告だったりなど、離れて暮らす家族は70代、80代の親のことが日々心配だと思います。
高齢者の場合、スマホの画面が反応せず電話が取りづらくなって放置したり、テキストを打つのが難しくてメールやチャットツールは未読のままなど、家族であってもなかなかコミュニケーションが取りづらいものです。最近の見守りサービスは駆けつけ型や訪問型だけでなく、手軽に使えるコミュニケーションツールも多くありますので、高齢の親がスマホを使う練習にもなるようなアプリ型の見守りサービスを利用することも検討してみてください。
毎日の体調管理を家族で行う。何かあったときにすぐに気づける環境づくりも、高齢者を見守る上でとても大切です。

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