70代80代の親が心配。普段の生活で家族が気を付けることとは。

2023-01-12

この年末年始、ご実家に帰省した方も多いのではないでしょうか。
独身時代の長期休暇と言えば夏も冬も友人達との付き合いが多く、親のことは心配していてもなかなか帰省できない・・・・・・。結婚や子供ができたことを機に「親の顔も定期的に見ておかなくちゃ」と久しぶりの帰省。
そこで見る親の姿に驚いた方も多いはず。

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離れて暮らしている親の顔を見るのはお盆とお正月だけ。いつの間にこんなに年を取ったのかと急に色々なことが心配になり、慌てて見守りサービスを探すことになるのが、見守りサービスを始めるきっかけとして一番多いパターンと言えます。
自分が家族を持つ年齢になると、当然親も高齢になっています。70代、80代になると、60代のころにはなかった味付けの変化、物の見えにくそうな様子、日常会話での受け答え、階段の上り下りがおぼつかないなど、記憶の中にある親の姿との乖離にショックを受けるものです。

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■70代、80代に感じる親の変化

「味覚の変化」
親が作る手料理を食べて気づく味付けの変化は、親の高齢化のわかりやすい目安と言えます。
老化現象のひとつで、味覚が鈍くなり味の濃さがわかりにくくなることが原因です。特に「塩味」「甘味」の味覚低下が起こり、日常的に塩分の多い食事を続けてしまうことで高血圧の発症と重症化、脳卒中、心臓病、腎臓病、動脈硬化などのリスクが高まることが心配されます。
また味覚の衰えにより食欲自体が減退し、必要なカロリーが摂取できず、栄養不足から免疫力が低下し、風邪や感染症にかかりやすくなるなどのリスクも高まります。

「物の見えにくそうな様子」
70代、80代に多い視力の問題は近くが見えにくい「老眼」と、視界がぼやけたり光をまぶしく感じる「白内障」があります。老眼は40代から始まる一般的な老化現象ですが、白内障も高齢による水晶体の濁りで起こる加齢性白内障が比較的多くの高齢者にみられる症状と言われています。
最近では、視野の中心が見えにくくなり、中心が暗い、物が小さくゆがんで見えるといった症状が出る「加齢黄斑変性症」と、高血圧の疾患を持つ人に多くみられる、網膜静脈が詰まる「網膜静脈閉塞症」が高齢者に増えている眼疾患です。
目の老化は自覚症状がない場合も多いので、定期的な通院や健康診断で早期に発見することが大切です。

「日常会話での受け答え」
普段通りに会話をしていても、同じことを何度も繰り返したり、ついさっき話したことを忘れる、ささいなことで怒りっぽくなるなど、「あれ?」と感じることが多くなると、とても心配になります。
高齢の親だけでの暮らしでは気づけないといったところも、発見を遅らせてしまう原因と言えます。
いわゆる「認知症」と呼ばれる症状は脳の病気や障害だけでなく、一般的な加齢など様々な原因によって認知機能が低下し、日常生活に支障が出るようになることを言います。
一度発症すると元の状態に戻すことは難しく、できるだけ進行を遅らせながら日常生活を送れるようにすることが目標となります。
認知症は早期発見が大切ですが、年を取ればだれでも判断が鈍くなったり、思うように答えが出てこなくなるものです。 過剰な対応は逆効果になることもありますので、ふとした会話の中で気になることがあれば、カメラ型の見守りサービスを使って普段の生活を見守る、脳トレや会話を増やすなど、できることから始めてみるとよいでしょう。


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「階段の上り下りがおぼつかない」
筋力が弱ったり、関節に痛みがあると、当たり前だった階段の上り下りが見ていてはらはらするほどおぼつかなくなります。
高齢者のケガで多いのは筋力低下による転倒と、宅内では玄関の段差や階段で足をぶつけることなどによる骨折です。また骨粗しょう症による骨折も70代80代で多いと言われています。
高齢者の骨折で多い部位は、足の付け根(大腿骨近位部骨折)、胸から腰にかけての背骨(椎体骨折)、手首(橈骨遠位端骨折)で、骨折からの長期入院で寝たきりになるリスクが高まることが心配されます。そのため、病院やクリニックでも70代80代は宅内での骨折に気を付けるよう啓発ポスターなどで注意喚起を行っています。

打撲や転倒などをしていなくても骨折したり、さらに自覚なく骨折していることもあるため、見守りサービスを利用して日常的に様子を見守ることで、歩き方や立ち上がるときの動作の変化に、早期に気づくことができます。

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■ 70代80代に多い病気

70代、80代になると臓器の機能が低下するため、「心筋梗塞」「不整脈」「心不全」「動脈硬化」「虚血性心疾患」「脳梗塞」「認知症」「脳卒中」「糖尿病」「前立腺がん」「大腸がん」「肺がん」「肝臓がん」「膵臓がん」などのリスクが高くなると言われています。
65歳以上の男性、女性ともに若いころよりも認知機能が低下するため、詐欺などの犯罪に巻き込まれたり、怒りっぽくなったり、料理の工程を忘れたりと日常生活がままならなくなることも心配です。また、立ち上がれなくなったり、突然歩行困難になるほか、加齢によるストレスでメンタルが弱ってしまうことも心配です。

■ 平均寿命と健康寿命のちがい

平均寿命とは「0歳における平均余命」のことで、厚生労働省のデータでは令和元年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳でした。
また健康寿命は「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいい、同じく令和元年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳で、健康寿命とはそれぞれ約9年~12年の差があります。

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自立した生活を送れる期間「健康寿命」が、平均寿命より男性は約9年、女性は約12年も短いということは、健康上の問題で日常生活に介護や支援などの制限のある期間が平均で9~12年もあるということです。いつまでも元気で健康に過ごすには健康寿命を延ばし、平均寿命と差を縮めることが重要といえます。

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■ 70代での生活を気を付けることで80代も健やかに

日常生活に支障がなく、ある程度元気で健康に過ごせるのは70代前半までと言えるでしょう。それ以降は、関節などが弱り、病気をしやすくなるなど親も自身の老いに気づくことが多くなります。
80代を健康に過ごすには70代のうちから気を付けておくことが大切です。 また意思の疎通がしにくくなってからの支援は、見守る側の家族も負担が大きいため、早い段階からのコミュニケーションが重要になります。

70代はまだまだ元気と自負している高齢者も多いため、食事などもあまり気を付けない、積極的に体を動かさない、子供からの心配に腹を立てるといったこともあるのではないでしょうか。
しかし70代のうちに生活を気遣うことで、80代からの生活が変わってきます。70代のうちに始めておくべきポイントは以下三つです。

・適度な運動で体力づくりをする
・バランスの良い食事を心がける
・社会とのつながりを持つ

出来そうでなかなか出来ないのが特に「体力づくり」だと思いますが、毎日数分からでも近所を買い物がてらウォーキングすることから始めるのもよいでしょう。
毎日、無理なく運動することを心掛けてください。

■ 70代80代の親を持つ家族が出来ること

子供が考える以上に親は自分の老いにショックを受けているものです。
「もう歳なんだから」
「こんなこともできなくなっちゃったのか」
と言われることはとてもストレスになります。足腰が弱ってケガをすることも
「迷惑をかけてしまうのではないか」
なにか失敗をしても
「怒られるのではないか」
と年を取るごとにストレスはどんどん増えていきます。

ストレス耐性が低下することもメンタルへの影響が大きくなります。
親の様子で気づくことがあったら、家族はまずコミュニケーションを増やすことから始めてみてください。親がスマホを持っている場合は、もし電話に出なくても「出なくてもしょうがない」と気楽に考え、着信履歴を残すだけでもよいでしょう。
ただしメールやチャットなどは文字やボタンが小さく打つのが難しいという場合もあるので、親はリンクやボタンを押すだけで返信できるアプリだと負担なく続けることができます。

また、日常生活での不安が強い場合はカメラ型の見守りサービスも検討してみてください。
工事の必要がない置くだけのネットワークカメラなら通信環境さえあればすぐにサービスを始められます。見守られる親に操作の必要がないものだと負担がないので長く続けられて、なおよいでしょう。

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