65歳になったら考えたい、介護保険のこと。介護保険制度とは?申請のタイミングはいつ?
2023-07-26■ よく聞く介護保険、いったいどんな保険?
介護保険とは健康保険と同じく、介護が必要になった高齢者に、その費用を給付する公的な社会保険制度です。国民が負担を負う代わりに、お互いに助け合って負担を減らすことができるように資金が使われる仕組みで、40歳になると介護保険料支払いの義務が発生します。
医療保険制度のおかげで窓口での負担が1~3割で済むように、介護保険も介護が必要になった時にサービスや介護機器の利用が、少ない負担で利用できるようになります。
老後における最大の不安要因である介護の問題を「国民全体で支え合う制度」として作られ、高齢者も現役世代も負担し合うことで、必要な人に必要な介護サービスを提供できるようにするものです。
65歳以上の方であればどなたでも申請することはできますが、誰でも認定されるというわけではなく、「非該当」という判定が出る場合もあるため注意が必要です。
■ 介護保険でできること
まず、介護保険とはだれが利用できるのでしょうか。介護保険は以下の人たちが利用することができます。
① 65歳以上の方
② 指定の16疾病などを持つ40歳から64歳までの医療保険加入者
65歳以上の方は誕生月に被保険者証が郵送で交付されます。家庭や家族ごとではなく、医療保険証と同じように一人ひとりに発行されるものなので、自分以外の人の被保険者証を使用することはできません。
要介護認定されると、介護保険を利用し1割~3割程度の負担で以下のようなサービスが受けられます。
(1)居宅介護支援
(2)自宅に住む人のためのサービス(居宅サービス)
(3)施設に入居するサービス(施設サービス)
(4)福祉用具に関するサービス
(5)住宅改修
訪問での生活援助やデイサービスの利用、施設への入居や福祉用具のレンタルも介護保険を利用することができます。またトイレを和式から洋式に変える、階段に手すりを付けるなどの住宅改修でも介護保険を利用することができるので、現在の住まいでケガなどを未然に防ぐ対策を打つことができます。
■ 介護保険はどうやって申請する?
介護保険サービスを受けるまでの流れはおおまかに以下のようになります。
・介護認定を受けるための手続き
①介護保険担当窓口に申請を出す
②ケアマネージャーによる認定調査
③結果通知
・介護認定が出た後の流れ
④ケアマネージャーを探す
⑤ケアプランの決定
⑥介護サービスの開始
介護保険サービスを利用するには要支援・要介護の認定を受けることが必要です。
申請先は居住区の介護保険担当窓口になります。役所の窓口で日程調整をし、役所から任命された認定調査員がご自宅、もしくは入院中の病院等に来てご本人に日常生活の状況を確認、身体機能・認知機能のチェックを行います。
認定結果が出るまで1か月程度を要しますので、いざ介護保険を使って自宅を改修したい、デイサービスを利用したいとなったときの申請では開始までに時間がかかってしまうため、65歳になったら情報を収集しはじめる、70歳になったら窓口で相談するなど、余裕を持って申請しておくと安心です。
要介護認定が出たら、次はケアマネージャーに相談します。
要介護の方は、自治体から地域で活動しているケアマネージャーのリストをもらえますので、その中から、自宅との距離などを考えて連絡をしてみてください。
よくわからない、不安があるなどの場合は地域包括支援センターに相談をし、自分にあったケアマネージャーを紹介してもらうことも可能です。生活するうえで補助が必要だったり、転倒などの危険を回避するための自宅の修繕を考える場合も、相談窓口は地域包括支援センターになります。
介護保険を使ってサービスを受ける場合、介護サービスをどのように利用するかを決めた介護サービス計画書「ケアプラン」が必要になります。
ケアプランはケアマネージャーが本人や家族の希望を聞きながら作成します。ケアプランが決まると、それに基づいて必要なサービスが受けられます。
見守りサービスの利用を考えている場合、介護保険で利用できる見守りサービスを検討していることも相談してみるとよいでしょう。
■ かかりつけ医を持つことで申請もスムーズ
健康に不安がなく、毎日をイキイキと過ごしている60代、70代の方にとっては、病院と無縁という方も少なくないのではないでしょうか。
今現在病気やけがをしていなくても介護保険の申請はできますが、申請にはかかりつけ医の意見書が必要になります。
「定期的に検診は受けているけど毎年違う医師」
「検診だけなのでかかりつけ医というわけではない」
という場合、新たに主治医になる医師を決めなければなりません。
70代になったら「定期的に健康を相談できる医師」を見つけておくことは、毎日を安心して過ごすためにもとても大切です。主治医となる医師は心身の状況、病気やけがの状況などをまとめた意見書を作成するため、日頃の様子を把握できていることが重要になります。
■ 介護保険まとめ
今回は介護保険についてのお話をさせていただきました。
介護保険は「動けなくなってから利用するもの」ではなく、「そうならないために利用するもの」であり、介護とは家族だけでなく「社会で高齢者を支える仕組み」のことです。
子供が独立した高齢者や一人暮らしの高齢者が、今までと変わらずに地域と社会の中で安心して暮らすことのできる制度なので、ぜひ一度お住まいの自治体や地域包括センターに相談してみてください。
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